まとめ
- 在宅勤務の制度化によって「軽量ノート PC」を選択されるケースが増えているようです
- 一方で14インチ以上の比較的大きな液晶画面のノート PC も人気です
PC の人気は二分化しているようです
弊社の製品構成から、業務で利用される PC をどう管理するかというご相談をよく頂戴します。
新型コロナ感染症が拡大する以前は、その管理対象となる PC の多くはデスクトップ型、ノートブック型共に据え置き型で、あまり持ち運んで使われるものではありませんでした。 例えばコールセンター端末、病院情報端末、デジタル・サイネージ用端末、その他一般業務向け端末でも会社から持ち出されない形で運用されるものがほとんどでした。
新型コロナ感染症が拡大してからは「会社で業務に利用している PC を在宅勤務でも利用する」という形態が一般的になったのは、皆さまもご存知の通りではないかと思います。在宅勤務の前日には、ノートブック型の PC をカバンに入れて持ち帰り、出勤日にはカバンに入れて通勤するということですね。
2011 年の震災の際に一気にデスクトップ型からノートブック型へシフトが進んだ日本のビジネス PC ですが、今回の新型感染症の拡大で、さらにノートブック型の比率が高まったようです。そんな中、企業の情報システム部の方とお話をしていると、「ともかく軽量なノート PC が人気です。社員向けには複数のモデルを用意し、その社員の希望に応じて選択してもらえるようにしていますが、重さ 1kg 未満の、軽量モデルに人気が集中しています。」というお話をよく伺います。従来から人気の富士通さま、NECさまのモデルに加え、あの DELL さまからも Latitude 7330 Ultralight という、ついに 1kg を切ったモデルが発売されましたし、パナソニック コネクトさまからも SR という、軽量かつコンパクトなモデルがリリースされ、どちらも大変人気のようです。
新型コロナで多少緩和されたとは言え、通勤時間帯の電車はそれなりに混み合っています。米国の様に自動車ではなく、満員電車で通勤する私たち日本人にとっては、やはり持ち運ぶ PC は軽量、コンパクトであるに越したことはないようですね。
一方で「うちでは 14 インチ以上の液晶サイズのモデルを希望する声が多いです。」というお話を伺うことも時折ございます。これは高齢化する日本の労働者の「目」に原因があるようで、「最近小さな文字が苦手でね・・・ 13.3 インチではちょっとツラいので、14型以上の大きめの画面の PC が欲しい」というユーザーの希望も多い様です。
かく言う私も、小さな文字が苦手になってきた年齢です。多少の重量増は覚悟した上で、14 インチのモデルを選択しました。
でも、ノート PC の販売比率が過半になってからはかなりの年月が経過していますし、他の諸外国と比較して、日本では 1kg 未満の超軽量モデルが以前より人気でした。しかしながら最近になって「会社と自宅間で持ち運んで利用するので・・・」というお話が改めて話題になるということは、「持ち運びに適したノート PC は利用していたけど、メインは社内の移動のみ。利用者は基本、帰宅時は会社に置いて帰宅する。」という運用がなされていたのかもしれませんね。
感染症の拡大が、いつでも、どこでも仕事ができる社会実現の後押しをしたということでしょうか。
おしまい