Mogul emacloud の動作環境と利用シナリオ

Mogul emacloud(インテル®EMA)をご利用いただくには、少なくとも下記のシステムまたは条件を満たしていることが必要です。

  • インテル® EMA サーバー(本サービス)
  • クライアント PC
    • Microsoft Windows10 がインストールされ、正常動作しているパソコン
    • EMA エージェントを管理者権限でインストールできること
    • 有線または Wi-Fi によるインターネット接続(emacloud サーバーと通信可能なこと)

インテル® EMA の特徴であるハードウェア・ベースのリモート電源コントロールや BIOS 操作などを実現するには、上記環境に加えて、下記の条件を満たしている必要があります。

  • 管理対象のパソコンがインテル® vPro® プラットフォームに対応していること(パソコンに貼られている CPU のシールに小さく「vPro」の文字が入っています)
  • 管理対象のパソコンに第7世代以降の Core プロセッサーが搭載されていること
  • 管理対象のパソコンがノートパソコンである場合は、充電用の AC アダプターが接続され、通電していること
  • DHCP 方式でインターネットに接続されていること(固定 IP 方式はサポートされていません)
  • Wi-Fi 接続によりインターネットを利用する場合は、接続の際に都度認証が必要ないこと(カフェや空港などパブリックスペースで提供される Wi-Fi サービスのように、接続にあたって認証が必要になる環境ではご利用いただけません)

原則、上記の環境を満たしていれば Mogul emacloud サービスはご利用いただけますが、一部特殊なネットワーク設定などでご利用いただけない場合もございます。予めご承知ください。

Mogul emacloud のご利用シナリオは3つ

emacloud のご利用には、大きく分けて下記3つのシナリオが存在します。

  1. インテル® vPro® プラットフォームのハードウェア管理機能を全く利用しない方法
  2. インテル® vPro® プラットフォームのハードウェア管理機能を利用するが、一部機能の利用に制限があったり、クライアント側での承認が必要になる方法
  3. インテル® vPro® プラットフォームのハードウェアあらゆる管理機能を管理者の意のままに利用する方法

3 の利用方法を実現するには組織ごとのデジタル証明書が必要になるため、emacloud サービスでは、1 および 2 の利用シナリオをサポートしています。(3 についても環境構築、および構築のための技術支援を別途承ります。)
インテル® EMA の特徴はインテル® vPro® プラットフォームのハードウェア管理機能を活用できることですから、emacloud サービスでは選択肢2が最もお勧めできるシナリオです。
でも「まずは気軽に利用してみたい」「今はまだ手許にインテル® vPro® プラットフォーム対応のパソコンがないけど、今後導入する予定」と言うお客さまは 1 から始めていただいても、十分に利用のメリットを感じていただけると思います。

emacloud を利用するための事前作業

ソフトウェア・エージェントのインストーラーを作成し、管理対象のパソコンに管理者権限でインストールするだけのシナリオ 1 に加え、インテル® vPro® プラットフォームのハードウェア管理機能を活用できるシナリオ 2 では「Intel AMT Profile」の作成と組み込みが必要になります。このプロファイルは、インテル® vPro® プラットフォームの遠隔管理機能の中枢であるインテル® AMT(アクティブ・マネジメント・テクノロジー) の動作条件を規定するもので、「どのような状態の時」「どのように動作するのか」を細かく設定します。
設定作業では聞き慣れない単語が多く出てきますが、1つ1つ確実に設定していけば決して難しい作業ではありません。

Mogul Technologies ではシナリオ 1 、シナリオ 2 、それぞれの設定方法を解説したページをご用意しています。下記リンクよりご覧ください。(シナリオ 2 も近日中に公開予定です)

emacloud シナリオ 1 の設定方法 →
emacloud シナリオ 2 の設定方法 →