第13世代 Core プロセッサーが発表されました

まとめ
  • 第 13 世代 Core プロセッサー(開発コードネーム: Raptor Lake / ラプター・レイク)のモバイル PC 向け製品が発表されました
  • 報道向け資料に掲載されているベンチマークは最上位の HX シリーズだけですが、E コアの倍増によるところが大きいのか、第 12 世代の製品と比べて特にマルチタスクに関するもので大きく伸びています
  • 一方多くのビジネス PC で利用される P シリーズ、および U シリーズではコア数に変化が無く、前世代からのパフォーマンスの伸びは HX のそれほど大きくない様です
  • もちろん vPro 対応 CPU も多数発表されており、今後の更なる情報公開が待ち遠しいところです
CES2023 で最新世代発表のモバイル PC 向け CPU が発表されました

新年明けましておめでとうございます。本年も皆さまの PC 運用管理のご支援ができます様、スタッフ一同務めて参ります。宜しくお願い申し上げます。

新年1月の IT イベントと言えば、以前は CES と MacWorld EXPO という2つの大きなものがあったのですが、MacWorld が無くなり、CES が唯一の楽しみになりました。(もうだいぶ前の話ですね)
確かつい最近まで、vPro プラットフォームの詳細もこの CES で発表され、春頃には PC 本体も入手可能だったはずなのですが、昨今の半導体不足のせいなのか、物流の混乱なのか、最新の vPro PC の発表も製品の発売も以前より遅くなったようです。今年もまず CES2023 で最新のモバイルデバイス向け CPU が発表され、vPro の詳細はこの後数ヶ月以内に行われるそうです。

今回発表されたのは HX から U まで、第 12 世代同様4つのシリーズです。報道向けの資料にベンチマークが掲載されていますが、マルチタスク環境の性能を示すベンチマークでは、実に全世代の CPU から 49% 高速化しているということです。

第12世代同様、4つのシリーズが発表されました
マルチタスク性能では全世代の CPU から 49% 性能が伸びているそうです

少し前のことを思い出してみると、インテル社が新型の CPU を発表する際、この種のベンチマークの資料では「買替え対象」として3世代前くらいの CPU が比較対象になっていた様に記憶しています。今回マルチタスク側の伸び幅が大きいことから、E コアが 8 コアから 16 コアに倍増していることが効いているのではないかと思われますが、第 12 世代発表時と同様、直前の世代が比較対象になっているのは、インテル社の自信のあらわれかもしれませんね。強いインテルが戻ってきたということでしょう。

H/P/U シリーズはコア数に変化なし

HX シリーズはいわゆるモバイル・ワークステーションといわれる様な PC で利用されるハイ・パワーな CPU で、私たちの様に一般的な事務作業を行う担当者に多く用いられるのは、 U または P シリーズ、ビジネス・アプリケーションの処理性能、軽量、薄型な筐体、長時間のバッテリー駆動という3つの条件をクリアするのに優れた CPU を搭載した PC だと思います。こちらについては、第 12 世代からコア数の増加は無く、駆動周波数とキャッシュ・サイズの増加に留まっています。資料では H シリーズのみベンチマークの数値が公開されていますが、今回のアップデートでは HX シリーズのベンチマーク資料で示された様な大幅なパフォーマンスの向上はなく、10% 程度の小幅なものになっています。それでも比較対象は第 12 世代ですから、実際の買替えでは、そのパフォーマンスの向上を十二分に体感できるのではないかと思います。
今回のアップデートは、第12 世代で採用された「ハイブリッド・アーキテクチャ」を熟成する段階なのかもしれませんね。

資料は H シリーズになっていますが、P、U とも同じ様な傾向だと思われます

このことは2つの捉え方ができるのではないでしょうか。
昨年、第 12 世代 CPU 搭載の vPro PC が入手可能になったのは、春というよりも既に初夏と言った方がいい時期でした。もし今年もこの様な状況であれば、この最新 CPU を搭載した vPro PC を入手できるまでには、まだしばらく時間が必要かもしれないということになります。そこでタイミング優先で、既に市場に流通している第 12 世代 Core プロセッサーを搭載した vPro PC を導入しても、パフォーマンスという面では「うわー、損したー」という状況にはならないと言えるかもしれません。
一方で今回が大きなジャンプに向けた準備ということになれば、2024 年にリリースされる予定の第 14 世代 Core プロセッサー(開発コードネーム: Meteor Lake / メテオ・レイク) のアップデートは大きくなるかもしれないという見方もありますね。
さすがにビジネス PC の導入を1年後ろ倒しにできるケースはそうありませんが、パフォーマンスの向上や NPU(Neural Processing Unit: AI 系の処理を行い、映像、画像、音声などの処理を高速かつ低消費電力で行うことが可能です)の搭載など、PC 向け CPU の動向が非常に楽しみにな時代になってきました。

vPro プラットフォーム対応 CPU もアナウンスされています

今回の発表のタイミングで、vPro プラットフォームに対応する CPU に関する情報も公開されています。下記のスライドは U シリーズのラインナップですが、第 12 世代と同様のレベルで、第 13 世代の CPU でも vPro はサポートされているようです。ということは、現在第 12 世代で vPro プラットフォーム対応モデルが販売されている PC については、比較的高い確率で最新の第 13 世代 Core プロセッサーを搭載した vPro プラットフォーム対応モデルがリリースされると考えることができるのではないでしょうか。

vPro プラットフォーム対応の有無も明記されています

最新の vPro プラットフォームは「in the coming months」、数ヶ月のうちに発表するとインテル社は述べています。運用管理機能については既に熟成の段階に入っているのか、ここ数年大きなアップデートは無い一方で、最近はセキュリティ関連のアップデートが多くなっています。 果たして今年はどの様な更新があるのか、楽しみに待っていたいと思います。
もちろん最新のプラットフォームが入手できる様になり次第、弊社製品の動作検証も行い、皆さまに安心して最新の PC をご利用いただける様準備をして参ります。

それでは今年も宜しくお願い致します!

おしまい

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