弊社 emacloud サービスが用いている PC 運用管理のためのコンソール、インテル EMA ですが、不具合の修正や機能改善、機能追加のためのアップデーターが随時提供されています。
本記事を書いている時点で最新の バージョン 1.12.1 を弊社のテスト環境でしばらく運用致しましたが、安定稼働していますので本番環境に適用致しました。
機能追加、改善点は?
今回適用したバージョン 1.12.x ではさまざまな不具合の解消や機能追加/改善が行われています。
一部抜粋すると、
- ソフトウェア・ベースのリモコン機能について、異なる DPI スケーリングを持つディスプレイの処理やマルチディスプレイ環境への対応などが強化されています
- ファイル転送機能について、これまで正しく表示されなかったダブルバイト文字を用いたファイル名が正しく表示されるようになりました
- エンドポイント(PC)一覧画面に当該 PC が所属する FQDN(完全修飾ドメイン名)を表示する機能が追加されました
- 特定のエンドポイント・グループ管理者やユーザーに対して、所属する PC に対して実施できるアクションを細かく規定できるようになりました
特にサイネージ端末の管理でよく利用されているファイル転送機能において、日本語ファイル名が正しく表示されるようになったことは朗報です。
また最後の「アクセス権のある PC に対して、実施できるアクションを細かく規定できる」点については、さまざまな応用が考えられる機能ですので、別途次回の投稿でご紹介致します。
1件不具合の報告があります
今回適用したバージョン 1.12.x について、現在のところ大きな問題は見つかっていませんが、ファイル転送機能の画面表示に際して、一部不具合があると報告を受けています。
下記画像の様に、本来 C ドライブの配下にさまざまなフォルダやファイルが存在している場合でも、何も表示されない事象が発生します。
この場合は、使用している Web ブラウザのキャッシュをクリアすることで正しく表示されるようになります。
ご面倒ですが、もしこの現象に遭遇された場合は、キャッシュクリアをお試しください。
既にこの問題はインテル社も認識しており、今後のアップデートで修正されるとのことです。
先に申し上げました通り、次回の投稿ではグループにおいて管理対象 PC に対する実施可能なアクションの制御とその利用シナリオについてご紹介したいと思います。
おしまい